優しさと気まずさの狭間で
読者さん: この前、バスに乗っていたら、手押し車を押したおばあさんが乗ってきました。前の方の座席は全部埋まっていて、後ろ
の段の上の座席に座ろうとしていたのですが、段差を持ち上げるのが難しそうだったので、思わず手伝ってしまいました。降りる時も手伝ったのですが、後ろの席の人が「優しい子ねぇ」と何度も言っていて、なんだか気まずい気持ちになりました。実は、私も新幹線の時間が迫っていて、遅れるのが嫌だったから手伝ったんです。こういう時、皆さんはどうしますか？
もえ: まず、その状況を教えてくれてありがとう。優しい行動をしたのに、気まずい気持ちになってしまうのは、本当に難しいところですよね。あなたはおばあさんを助けたかったのに、周りの反応が気になってしまったんですね。どんな気持ちが一番強かったですか？手伝っている時の気持ちとか、後からの気まずさについても詳しく聞かせてください。
読者さん: そうですね、手伝っている時は素直に「助けてあげたい」と思いました。でも、後ろの人が何度も「優しい子ねぇ」と言ってくると、なんだか自分の気持ちが曖昧になってしまって。私だって急いでいるのに、感謝されているのか、逆に注目されているのか分からなくて…。
もえ: それ、すごく分かります。周りからの期待や評価に意識が向いてしまうと、本来の優しさがどうしても揺らいでしまいますよね。実際、私も似たような経験があります。子どもを連れていると、ちょっとした行動が周囲の視線を集めたりすることがあります。そんな時、ただの親としての行動なのに、褒められると少し照れくさくなります。でも、その照れくささの裏には、自分の本当の気持ちが隠れていることも多いんです。
本当の気持ちを大切にする
読者さん: そうなんですね。私もおばあさんを助けた時は、本当に助けてあげたい気持ちだったし、褒められるのは嬉しいけど、なんだか複雑でした。
もえ: その気持ち、すごく自然です。「助けてあげたい」という純粋な気持ちがあったのに、他人の目が気になることで、少しこじれてしまったのですね。ただ、こういう時は、あなた自身の気持ちを大切にすることが大事です。周りの反応に惑わされず、自分がどう感じたか、自分にとってどうだったのかを考えてみると、もっと気持ちが楽になるかもしれません。
読者さん: 具体的にどうやって自分の気持ちに気づけばいいのでしょうか？
自分と向き合う時間を持つ
もえ: 一つの方法は、少し自分と向き合う時間を持つことです。例えば、日記を書いたり、静かな場所で考え事をする時間を設けたりするのが良いかもしれません。自分がどう感じたのか、何がプレッシャーだったのか、素直に表現してみると、心の整理ができると思います。私も子どもたちが寝た後に、自分の気持ちを振り返る時間を大切にしています。
読者さん: なるほど、日記か…。それは試してみたいですね。
もえ: ぜひ！日記を書いていると、自分の成長や変化に気づくことができるので、後から見返すと興味深いですよ。例えば、あなたが助けたおばあさんのことを書いた後、次にバスに乗ったときにはどんな気持ちになるか、その変化を感じられるかもしれません。
周囲の反応にどう対処するか
読者さん: 確かに、日記で書いてみると自分がどう感じたのか、もっと分かりそうですね。あと、周りの人の反応にどう対処するかが気になります。次に同じような状況があった時、どうしたらいいんでしょうか？
もえ: それはとても良い質問ですね！周りの反応に対処するためには、自分の気持ちをしっかり持つことが大事です。まずはサポートを必要としている人がいる時は、自分の気持ちを優先しないで行動すること。助けた瞬間は「自分の気持ちが一番大切」と意識することが大事です。周りの反応はその後から耳に入ってくるので、まずは助けたいという気持ちを大切にして、その後、周りの反応を気にするかどうかを考えると良いでしょう。
読者さん: なるほど、まずは自分の感情を大切にすることが基本なんですね。
もえ: そうです。自分を大切にすることで、他人への優しさもより深まると思います。あなたが手伝ったことでおばあさんはきっと助かったし、その温かい気持ちは周りにも伝わるものです。気まずさを感じることもあるかもしれませんが、その気持ちもあなたの成長の一部ですから、少しずつ受け入れていくことが大切です。
最後に
読者さん: 今日は本当にありがとうございます。自分の気持ちに向き合う時間を持って、周りの反応は気にしすぎないようにします。優しさを持って行動することが大切だと感じました。
もえ: こちらこそ、素敵な話を教えてくれてありがとう！あなたの優しさが必ず誰かの助けになりますから、自分を大切にしながら、その気持ちを大切にしていってくださいね。また何かあったら、いつでもお話しましょう。
