読者からの質問:
週刊誌が性暴力について報じているけれど、実際に逮捕されていない場合、これは誹謗中傷になるのでしょうか？
性暴力報道と名誉毀損の微妙な境界
性暴力についての週刊誌の報道、これは本当に難しい問題だ。読者からの質問もそうだけど、実際のところ、逮捕されていないからといって、その報道が必ずしも誹謗中傷になるわけではない。むしろ、報道内容が虚偽であり、その結果として社会的評価が低下すれば、名誉毀損罪に当たる可能性がある。
ただ、ここで大事なのは「公共性・公益性・真実性」という三つの要件だ。これが認められれば、名誉毀損にはならない。例えば、伊藤詩織氏のケースを思い出すといい。彼女は不起訴だったけれど、民事での性被害認定があった。その際、報道の公益性が認められて名誉毀損にはならなかった。こうした前例があるからこそ、週刊誌の報道も一概に誹謗中傷とは言えない。
「所詮は週刊誌」と思うかどうか
「所詮は週刊誌」と思っている人も多いだろう。私もそう思うところがある。公式な報告書や論文と違って、週刊誌には一定の偏りがあることが多いから、そこを理解して読むことが大切だ。ただ、最近は「誹謗中傷」という言葉が流行りすぎていて、何でもかんでもその一言で片付ける風潮にはちょっと疑問を感じる。責任逃れの言い訳に使われることも多いし、無駄な混乱を招くことがあるのだ。
実際、逮捕されるかどうかと誹謗中傷との関係はあまりない。事実相当性があれば問題ないし、社会問題を含む公益性のある内容であれば、「性暴力」と書いても誹謗中傷にはならない。これは少し意外かもしれないが、法律の世界はこうした微妙なバランスの上に成り立っているのだ。
最後に
こういった話をすると、自分も法律に関する知識が深まった気がする。やっぱり、身近な事例を通じて考えることが大事だなと感じる。私も、何かの雑誌で取り上げられたらどう思うか、ちょっと想像してみたりする。
みんなはどう思う？ 性暴力についての報道をどう受け止めているのか、ぜひコメントで教えてほしい。あなたの意見や経験も聞いてみたい。
