読者からの質問:
弟が亡き母から借金をしていて、毎月2万円ずつ返済していたのですが、母が亡くなった後は返済をしなくなりました。弟はその借金は実は母からのプレゼントだと言っていますが、私は悪いと思って毎月返済していたのに、今はどうすればいいのか悩んでいます。借用書はなく、通帳の履歴しか残っていません。この場合、母からの生前贈与としてしか処理できないのでしょうか?
借金か贈与か、複雑な心の葛藤
最近、弟さんの件についての相談を受けた。母親からの借金、そしてそれにまつわる心の葛藤は、なかなかに複雑で、思わず私自身の家族のことを思い出してしまった。特に、私の妹が小さい頃に「お金はどうしてこんなに大事なの?」と聞いてきたことがあった。その時、何気なく「お金は心のようなものだよ、大切に扱わないといけないんだ」と答えたことを、今でも鮮明に覚えている。さて、弟さんのケースに戻ろう。
まず、借用書がない場合、法的には母からの生前贈与として扱われる可能性が高い。借金の証拠が通帳の履歴だけであれば、返済の意思や状況を証明するのは難しい。弟さんが「これはプレゼントだ」と言っていることも、法律的には一つの解釈に過ぎない。場合によっては、弟さんがその借金を返済する義務がなくなる可能性もある。
感情の整理が必要だ
ただ、感情の面ではどうだろう。あなたが毎月2万円を返済していたことには、母に対する愛情や責任感があったのだと思う。その思いは大切にしたい。弟さんが返済を止めてしまったことに対して、あなたが抱く「悪い」という気持ちも理解できる。こうした感情の整理は、法的な問題以上に重要だ。
ふと、私も母が亡くなった後の悲しみを思い出す。あの時、家族の間でお金の話をすることがどれほど難しかったか。特に、母が遺したものに対して、どう扱うべきか悩んだことがあった。そんな時、友人が「お金の話は心の話でもある」と言ってくれたことが、心に響いた。
どうすればいいのか
それでは、具体的にどうすればいいのか。まず、弟さんとしっかり話し合うことが重要だ。感情を整理し、お互いの立場を理解し合うことで、解決の糸口が見えてくるかもしれない。そして、もし必要であれば、専門家に相談することも検討してほしい。法律事務所やカウンセリングサービスなど、心の整理にも役立つ場所がある。
最後に、こうした経験を持つ読者も多いと思う。あなたは家族の問題にどう対処したのか、ぜひコメントで教えてほしい。それぞれの思いや経験が、他の誰かの助けになるかもしれない。お互いに支え合い、少しでも前に進めるようにしたいものだ。