読者からの質問:
労働基準監督署に相談した場合、実際に動いてくれるのでしょうか?これは違反になるのでしょうか?
私は現在、上場プライム企業で働いている製造業の技術職です。壮年性うつ病を患い、通院中で過去には4カ月休職したこともあります。今は回復傾向にあるものの、減薬中でふらつきやめまい、血圧の不安定さ、腕の痙攣発作などの症状があります。主治医からはテレワークを取るように診断書をもらい、週2日のテレワークを推奨されています。
しかし、上司が「大原則出社」として管理者会議で報告し、私のテレワークの申請を認めないと言われました。産業医にも相談しましたが、上司の指導があったのか、やはり認められませんでした。週5日出社すると体調が悪化してしまいます。
このような状況で、どこに相談すればよいのか分かりません。私の要望はわがままなのでしょうか?今はとても落ち込んでいます。労働基準監督署は本当に動いてくれるのでしょうか?
証拠としては、上司へのテレワークの伺いメールや産業医とのやり取りの記録、就業規則、管理者会議での上司の資料、1on1面談の議事録などがあります。過去にも上司からモラハラやパワハラに近い発言を受けたことがあります。
どうすればよいのか全く分からず、辛い気持ちです。アドバイスをいただけると嬉しいです。
労働基準監督署に相談することの意義と実際の動き
あなたが抱えている問題、正直とても辛いと思う。壮年性うつ病の影響で体調が悪化する中、テレワークを希望するのにそれが認められない。しかも、上司からの圧力やモラハラ、パワハラの可能性もあるとは、心身ともに疲弊してしまうのも無理はない。ここでは、労働基準監督署に相談することについての知識やその後の流れ、法律的な観点からアドバイスを提供したいと思う。
労働基準監督署の役割とは
労働基準監督署は、労働者が健康で安全に働ける環境を確保するために設置された機関である。具体的には、労働基準法に基づいて、労働条件や安全衛生に関する監視を行い、労働者の権利を守る役割を担っている。あなたのような状況、すなわち精神的健康に影響を与える働き方は、まさに彼らの介入が必要とされる典型的なケースである。
相談はどう進めるべきか
まず、相談の第一歩として、労働基準監督署に連絡を取ることが重要だ。電話や直接訪問で相談することができる。あなたがすでに持っている証拠、つまりテレワークの申請に関するやり取りや、産業医との記録、就業規則などを準備しておこう。これらは、あなたの主張を裏付ける証拠となる。
実際に動いてくれるのか?
労働基準監督署が実際に動くかどうかは、その案件の具体的な内容や、他の労働者からの通報状況などにもよる。基本的には、労働基準監督署は申立てを受けたら何らかの調査を行う。しかし、現実問題として、全ての案件に対してスムーズに動けるわけではない。特に、企業に対して監査が入るような大きな問題が絡んでいる場合は、時間がかかることもある。
違反になるのか?
あなたのケースでは、テレワークを推奨されたにもかかわらず出社を強要されることは、労働基準法第91条に抵触する可能性がある。これは、労働者が健康を維持しながら働く権利を保障するものであり、精神的な健康に影響を及ぼす環境を強いることは、明らかに違法と言える。さらに、過去のモラハラやパワハラの事例があるのであれば、それも加味されるべきである。
法律的なサポートを受けること
労働基準監督署だけでなく、労働相談センターや弁護士に相談することも考えてみてほしい。法律に関する知識や経験豊富な専門家の助けを借りることで、あなたの権利を守るための具体的なアクションを起こすことができる。特に、モラハラやパワハラが絡む場合、専門的なアドバイスが重要だろう。
自分の気持ちを大切にする
あなたの気持ち、非常に大切にしなければならない。テレワークの要望がわがままではないことを理解してほしい。むしろ、あなたの健康を守るために必要な選択であり、企業側もそれに応じるべきである。身体的に辛い状況で、精神的にも追い詰められるのは本当に苦しい。
自分の健康が最優先だ。周囲の人間や会社の言葉に惑わされず、自分自身の気持ちを持ち続けることが重要である。あなたは一人ではない。困難な状況にある他の人たちも、同じように苦しんでいる。それを覚えておいてほしい。
まとめ
労働基準監督署への相談は、あなたの権利を守るための重要な一歩であり、違反の可能性がある状況においては特に必要な行動である。相談する際は、証拠をしっかりと持参し、冷静に自分の状況を伝えることが大切だ。法的なサポートを受けることも視野に入れて、あなたの健康と権利を守るために積極的に行動してほしい。あなたの未来は、あなたの手の中にある。自分を大切にして、前に進んでいこう。

