読者からの質問:
私の会社にいるおじさんが自己破産を考えていると言っています。彼はギャンブル中毒で、20年近くほぼ毎日ギャンブルをしているそうです。今、弁護士事務所に行っているみたいで、会社でもその話をすることがありますが、実際には今もギャンブルを続けているようです。
彼によると、自分の口座ではギャンブルをしていなくて、親戚や知り合いの口座を借りてやっているとのこと。自分の口座では1年ほどギャンブルをしていないという記録を作って、自己破産を進めているようです。それを聞いて驚きました。
もちろん、自分の口座ではギャンブルをやめているように見えると思いますし、裁判所にもやめる意思を示していると言っています。世の中は理不尽だなと感じます。
免責不許可事由があっても、彼が自分の口座を使っていないから、履歴上はギャンブルをしていないことになるので、自己破産ができるというのは本当におかしいと思います。こんな日本は終わっているのでしょうか。
自己破産とギャンブル中毒の現実
読者からの質問を読んで、いろいろな思いが巡った。特に、ギャンブル中毒の問題は深刻で、多くの人に影響を与えるものだ。私自身、司法書士の事務所でアルバイトをしているから、こうしたケースに触れることも多い。彼のおじさんの話は、まさにその一例だ。
彼はギャンブル中毒で、20年近くもほぼ毎日ギャンブルを続けているという。しかも、自分の口座を使わず、親戚や知り合いの口座を借りてギャンブルをしているというのは、かなり驚きだ。自分の口座ではギャンブルをしていないという記録を作り、自己破産を進めるというのは、一見すると巧妙に見えるかもしれないが、実際には自己破産の免責不許可事由に該当する可能性が高い。
私が思うに、自己破産は単なる借金の整理ではなく、その背後にある問題、つまり本人がどれだけ真剣に再起を目指しているかが重要だ。ギャンブルを続けながら、表面的な記録だけで自己破産を進めるのは、非常に危険な行為だと思う。裁判所は、その人の行動や意思を見極めようとするから、ギャンブルをやめる意思が本当にあるのかどうかを判断されるだろう。
理不尽に感じる世の中
世の中が理不尽だと感じるのも無理はない。特に、こうした状況に直面すると、自己破産の制度そのものに疑問を抱く人も多いだろう。私も、アルバイト先でいろんなケースを見ていると、時に「この人、どうしてこんなことをしてしまったんだろう」と思うことがある。自分の口座を使わないことで、履歴上はギャンブルをしていないことになるのは、確かに法律的には一見理にかなっているようにも思える。しかし、実際にはその裏にある問題を無視することはできない。
このおじさんの話を聞いていると、ギャンブル中毒は単なる金銭的な問題だけでなく、精神的な問題も絡んでいることを痛感する。どれだけ周りが助けようとしても、本人の意思がなければなかなか克服できないのが現実だ。自分自身の行動を見つめ直すことが、再起の第一歩になるのではないだろうか。
最後に、読者の皆さんも、こんな経験や意見があればぜひコメントで教えてほしい。世の中には、いろんな角度からの視点があると思うし、私たちが共に考えることで、少しでも理解が深まるかもしれないから。