読者からの質問:
昨夜、久しぶりに350mlのほろよいを1本飲んだんですが、直後にアルコールチェッカーで測ったら0.29mgでした。気になって今朝7時過ぎにも測ったら0.06mgでした。
呼気1L中のアルコール濃度が0.15mg未満なら違反にはならないけれど、やっぱり0.15mg未満でも「酒気帯び運転」として注意を受けることになるんでしょうか?
それと、お酒に弱い体質の人は、たとえ0.15mg未満でも「酒酔い運転」で捕まる可能性があるって聞いたことがあります。アルコール濃度が0.15mg程度だからといって、飲酒運転にはならないというわけではないですよね?
ちなみに、翌日に運転する予定があるときは前日に飲まないようにしていますし、日曜日も仕事がある場合は飲まないようにしています。
飲酒運転とアルコール濃度の法律的視点
さて、最近の読者からの質問を受けて、飲酒運転に関する法律とアルコール濃度について、私の考えや知識をシェアしてみようと思う。特に、あなたのように自分の体質や生活スタイルに気を使っている人には、知っておいてほしいポイントがいくつかある。
アルコール濃度と法律
まず、あなたが言及している「呼気1L中のアルコール濃度が0.15mg未満なら違反にならない」という点について。この法律は確かに存在する。つまり、息を吹きかけて測定した場合、0.15mg未満であれば、法的には「酒気帯び運転」とはみなされない。とはいえ、実際にはそこに落とし穴が潜んでいる。
たとえば、あなたのようにお酒に弱い体質の人は、アルコールの影響を受けやすい。また、法律上の基準はあくまで数値的なものであって、運転する際の実際の判断力や反応速度は人によって異なる。これが「酒酔い運転」として捕まるリスクに繋がるのだ。
酒酔い運転とは何か
酒酔い運転は、法律的には「アルコールの影響を受けている状態での運転」と定義される。これは、アルコール濃度が0.15mg未満でも、明らかに判断力や運動能力が低下している場合に適用される。したがって、あなたのように翌日に運転する予定があるときに前日に飲まないようにするのは、とても賢い判断だ。
私も学生時代、友人たちとビールを飲んで楽しむことが多かった。その際に「まあ、少しだけなら大丈夫だろう」と思って運転することもあったが、今考えれば、あの頃の無謀な行動は非常に危険だった。やはり、自分の体質やアルコールに対する感受性を知っておくことは大切だ。
法的リスクと自己防衛
あなたが測定したように、翌日の朝に飲酒チェックを行った際、0.06mgだったことは良いニュースだ。ただし、これが「安全」とか「問題ない」と言えるかは別の話である。なぜなら、アルコールの影響は体内での分解速度や飲酒量、体重、性別など多くの要因によって変化するからだ。
私も司法書士事務所でアルコール関連の案件を見聞きすることがあるが、実際には「飲んでない」と言い張る人が多数存在する。警察は単純に呼気検査だけでなく、状況や運転行動も考慮に入れるから、注意が必要だ。
飲酒運転を避けるための心構え
あなたがすでに実施しているように、事前に飲酒を控えるというのは非常に良い戦略だ。私は一度、友人に「明日の朝早いから今日は飲まない」と宣言しておいて、結局飲んでしまった経験がある。翌朝、起きたときの不安は何とも言えない気分だった。運転する際の不安感は、とてもストレスになる。
また、飲酒後の運転を避けるために、公共交通機関を利用することや、代行運転を利用することも考慮するべきだ。友達と遊びに行く場合は、運転手を交代制にするのも一つの手だろう。
結論として
結局のところ、飲酒運転に関する法律は非常に複雑で、体質や状況によって変わる。あなたのように、自分の限界や社会的なルールを理解している人は、確実に安全運転を心がけていると言える。だからこそ、自己防衛のためにも、アルコールの影響をしっかりと認識し、十分な注意を払うことが重要だと思う。
最後に、法律はあくまでルールである。しかし、運転する際には自分自身の判断力が何よりも大切である。これからも、あなたが安全運転を続けられることを願っている。飲酒は楽しむものだが、責任を持って行動することも忘れずに行いたい。
